- 2010-04-01 (木)
- 多汗症
多汗症とは文字どおり、汗がたくさん出る病気のことです。
本来、汗は体温の上昇に伴って出るものですよね。
多汗症では、体温の上昇とは関係なく大量の汗が出るのが特徴です。
多汗症で多く汗をかく主な部位は
1.手のひら
2.足の裏
3.わき
4.顔が
で、交感神経の作用がきっかけとなって汗が出ます。
交感神経とは何かというと、心身の緊張などをコントロールするるもので、リラックスに関係のある副交感神経と対をなすものです。
なので、以前は多汗症では精神的な緊張やストレスによって汗をかくのだと思われていました。
しかし、最近では、多汗症の原因は精神的なものだけではないことがわかってきているのです。
では、多汗症ではどのようなメカニズムで汗をかくようになるかというと、精神状態に関わらず交感神経が活発になった時に汗をかくようになるのです。
例えば、交感神経というのは朝起きてすぐは活発に動き出す時間なので、そのタイミングで汗をかくという経験はありませんか?
もしあるとすれば、それは多汗症なのかもしれません。
これはごく単純な一例で、実は朝起きてすぐの体温上昇で汗をかいている可能性もあるのです。
多汗症に対する恐怖心がより多汗症を引き起こすこともあるということなので、必要以上に『自分は多汗症かも?』と思わないほうが無難です。
以上のように、多汗症の原因は精神的なものだけではないのですが、汗をかいたらどうしよう、という緊張で、よりたくさん汗をかいてしまう人も多くいるのは確かなようですから、むやみに多汗症に怯えることは、結局はあまりいいことではありません。
もし、多汗症の場合は、それこそぼたぼたと雫が落ちるくらい汗をかくということなので、それほどでもない場合は、ちょっと汗っかきなくらいでしょうから心配は必要ないと思います。
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