- 2010-04-11 (日)
- 多汗症
多汗症の治療は大きく分けて、次の3種類の方法があります。
1.精神療法
2.薬物療法
3.手術
次に、この3種類の治療法について説明します。
1.精神療法
多汗症の原因は精神的なものだけではありませんが、精神療法が多汗症の治療に有効であることも事実なのです。
特に、汗をかくこと自体に強く恐怖を感じているような状態なら、精神療法をおすすめします。
精神療法ではカウンセリングで多汗症への恐怖感をやわらげたり、交感神経の働きを正常にしていくなどの効果が期待できます。
2.薬物療法
薬で汗を抑える薬物療法では、る抗コリン剤という神経遮断薬を用いるのが一般的です。
抗コリン剤は汗をかくときに交感神経から出る、アセチルコリンという物質を抑える働きがあって、これが多汗症に効くとされています。
ただし、副作用として、口が渇いたり、便秘になったりということもあるので、医師とよく相談してから飲むように。
また、精神安定剤を多汗症の薬物療法に使うこともあって、は抗コリン剤のように物理的に汗を止めるのではなく、精神的な緊張を緩和して多汗症の症状を和らげることを目的としています。
3.手術
精神療法、薬物療法ともに完全に多汗症を治すものというより、症状を緩和させるものなので、完全に治すのであれば、手術が必要になります。
多汗症の手術は発汗を促す交感神経をブロックすることが目的で、手のひらの汗ならわきの下を数センチ切り、胸腔鏡を使って胸部交感神経を遮断します。
全身麻酔が必要ですが、手術時間自体は短く、患者への負担が小さいことが特徴となっています。
受診する場合、多汗症の治療は皮膚科、心療内科、美容外科などで行われています。
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