2010年04月
多汗症の対策について考えてみます
- 2010-04-21 (水)
- 多汗症

多汗症の対策は病院に通わなくても、日常生活で行うことができることがあります。
代表的な物が一般的な制汗剤です。
最近は種類も豊富になってきていますし、効果の高いものがたくさん出てきているようです。
一般に売られている制汗剤ではスプレーよりも直塗りタイプが効果が持続するということのようです。
多汗症対策として人気が高いのがアルミニウム入りの制汗剤だそうで、これは特にわきの下の多汗症に効果が高いといわれていて、インターネットなどで買う人が増えてきているそうです。
しかし、アルミニウムは金属ですので、人体に悪影響を及ぼすということもあるようです。
脳に蓄積されると認知症のような状態になるともいわれているので、アルミニウム入りの制汗剤は自分の判断でつけるのではなく、病院で処方してもらい、医師の指示をしっかり守って使いたいものです。
ところで、肉を多く食べる人は汗をかきやすいというこことはご存知でしたか?
私も、今回このブログのために調べてみるまで知らなかったのですが、肉のようなタンパク質は消化される際に熱を放つため、汗が出やすくなるのだそうです。
多汗症とは直接的な関係はないかもしれませんが、汗が気なる人は覚えておくといいかもしれませんね。
また、水をたくさん飲むと汗をかくというのは勘違いというのはご存知でしたか?
健康な状態では水分はほとんど尿となって排出されますし、多汗症でも飲む水の量と汗の量は関係ないのだそうです。
服装の工夫も多汗症の対策としては効果があるようです。
汗じみの目立たない服を着れば多少の汗は気になりませんし、『汗をかいても大丈夫』と開き直ることができますよね。
直接多汗症を治すことはできなくても、気を楽に持つことで多汗症の症状を和らげることができるそうですので、いろいろ工夫してみてください。
多汗症の治療は3種類の方法があります
- 2010-04-11 (日)
- 多汗症

多汗症の治療は大きく分けて、次の3種類の方法があります。
1.精神療法
2.薬物療法
3.手術
次に、この3種類の治療法について説明します。
1.精神療法
多汗症の原因は精神的なものだけではありませんが、精神療法が多汗症の治療に有効であることも事実なのです。
特に、汗をかくこと自体に強く恐怖を感じているような状態なら、精神療法をおすすめします。
精神療法ではカウンセリングで多汗症への恐怖感をやわらげたり、交感神経の働きを正常にしていくなどの効果が期待できます。
2.薬物療法
薬で汗を抑える薬物療法では、る抗コリン剤という神経遮断薬を用いるのが一般的です。
抗コリン剤は汗をかくときに交感神経から出る、アセチルコリンという物質を抑える働きがあって、これが多汗症に効くとされています。
ただし、副作用として、口が渇いたり、便秘になったりということもあるので、医師とよく相談してから飲むように。
また、精神安定剤を多汗症の薬物療法に使うこともあって、は抗コリン剤のように物理的に汗を止めるのではなく、精神的な緊張を緩和して多汗症の症状を和らげることを目的としています。
3.手術
精神療法、薬物療法ともに完全に多汗症を治すものというより、症状を緩和させるものなので、完全に治すのであれば、手術が必要になります。
多汗症の手術は発汗を促す交感神経をブロックすることが目的で、手のひらの汗ならわきの下を数センチ切り、胸腔鏡を使って胸部交感神経を遮断します。
全身麻酔が必要ですが、手術時間自体は短く、患者への負担が小さいことが特徴となっています。
受診する場合、多汗症の治療は皮膚科、心療内科、美容外科などで行われています。
多汗症について知りましょう
- 2010-04-01 (木)
- 多汗症

多汗症とは文字どおり、汗がたくさん出る病気のことです。
本来、汗は体温の上昇に伴って出るものですよね。
多汗症では、体温の上昇とは関係なく大量の汗が出るのが特徴です。
多汗症で多く汗をかく主な部位は
1.手のひら
2.足の裏
3.わき
4.顔が
で、交感神経の作用がきっかけとなって汗が出ます。
交感神経とは何かというと、心身の緊張などをコントロールするるもので、リラックスに関係のある副交感神経と対をなすものです。
なので、以前は多汗症では精神的な緊張やストレスによって汗をかくのだと思われていました。
しかし、最近では、多汗症の原因は精神的なものだけではないことがわかってきているのです。
では、多汗症ではどのようなメカニズムで汗をかくようになるかというと、精神状態に関わらず交感神経が活発になった時に汗をかくようになるのです。
例えば、交感神経というのは朝起きてすぐは活発に動き出す時間なので、そのタイミングで汗をかくという経験はありませんか?
もしあるとすれば、それは多汗症なのかもしれません。
これはごく単純な一例で、実は朝起きてすぐの体温上昇で汗をかいている可能性もあるのです。
多汗症に対する恐怖心がより多汗症を引き起こすこともあるということなので、必要以上に『自分は多汗症かも?』と思わないほうが無難です。
以上のように、多汗症の原因は精神的なものだけではないのですが、汗をかいたらどうしよう、という緊張で、よりたくさん汗をかいてしまう人も多くいるのは確かなようですから、むやみに多汗症に怯えることは、結局はあまりいいことではありません。
もし、多汗症の場合は、それこそぼたぼたと雫が落ちるくらい汗をかくということなので、それほどでもない場合は、ちょっと汗っかきなくらいでしょうから心配は必要ないと思います。